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2022年11月07日

【燃料調整費の推移】2023年はどれくらい電気料金が値上げされるのか

皆さま、こんにちは!
広島・福山で太陽光発電をするならSAWADAにお任せ!

本日は、燃料調整費についてお伝えいたします!

電気料金の内訳

電気料金は、基本料金、従量料金、燃料調整費、再エネ賦課金の4つに分けられます。

基本料金(kW) 契約電力×基本料金単価×力率割引
従量料金(kWh) 電力料金単価×使用電力量
燃料調整費(kWh) 1kWhあたり定額(毎月変動あり)火力発電のための燃料(原油、液化天然ガス、石炭)の価格変動によって反映される
再エネ賦課金(kWh) 1kWhあたり定額(年に1回経産省にて定められる)電力会社等が再エネの買取りに要した費用を、電気料金の一部として国民が負担する費用

そのうち、現在高騰が続いているのが「燃料調整費」という項目です。

「燃料調整費」は燃料費調整制度のもと毎月決定され、発電にかかる原材料の価格が上がれば燃料調整費も引き上げられ、発電にかかる原材料の価格が下がれば、燃料調整費も引き下げられる仕組みになっています。

燃料調整費のしくみ

電力会社は「基準燃料価格」と「基準単価」をそれぞれ持っており、基準燃料価格が基準単価を上回っていた場合はマイナス調整し、下回っていた場合はプラス調整します。

燃料費調整額を算出するには、実際にかかった基準単価の3か月平均値である「平均燃料価格」を出し、その平均値を基準燃料価格と比較します。

基準燃料価格 発電のためにかかるコストの基準
<中国電力の場合>26,000円/kl
基準単価 原材料コストを算出するもの
※平均燃料価格が1,000円/kl変動した場合の燃料費調整単価
平均燃料価格 貿易統計実績をもとに算定する燃料価格の3か月間平均値

マイナス調整

「基準燃料価格」>「平均燃料価格」の場合は、その差額を電気料金からマイナスします。

具体的に差額は、
(基準燃料価格-平均燃料価格)×基準単価÷1000
と算出します。

これを燃料調整単価とします。

プラス調整

「基準燃料価格」<「平均燃料価格」の場合は、その差額を電気料金にプラスします。

具体的に差額は、
(平均燃料価格-基準燃料価格)×基準単価÷1000
と算出します。

これを燃料調整単価とします。

燃料調整単価に1か月の使用量をかけあわせたものを燃料調整費といいます。
燃料調整単価は1か月ごとに変更され、電気料金に反映されるのは3〜5か月後となります。

燃料調整単価の高騰の背景

日本の一次エネルギー供給構成は、資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」によると、
石炭は25.1% ,石油は37.6% , LNGは22.9%となっており、化石燃料依存度は85.6%となっています。(2018年度)

日本には、石油・石炭・LNGなどの化石燃料はなく、エネルギー源の大半を海外からの輸入に大きく依存しています。
そのため、「燃料の価格が上がるとダイレクトに電気料金が上がる」ようになっています。

そして、現在、新型コロナウイルスで落ち込んだ世界経済の回復やウクライナ情勢の緊迫化で、世界的に石炭や石油などの資源価格が高騰していて、その影響を受けています。

実際に、資源価格の推移と燃料調整単価の推移を見ていきましょう。

資源価格と燃料調整単価の推移

貿易統計によると、原油価格、LNG価格、石炭価格の3か月間の平均価格は、2022年に入ってから、すべて上昇しています。

平均燃料価格算定期間

2008年1月~
2008年3月

2022年1月~
2022年3月

2022年4月~
2022年6月

2022年7月~
2022年9月

料金適用期間

2008年9月

2022年6月

2022年9月

2022年12月

貿易

統計

平均原油価格

62,735円/kl

62,386円/kl

88,732円/kl

97,466円/kl

平均LNG価格

58,282円/t

88,182円/t

101,844円/t

142,803円/t

平均石炭価格

8,873円/t

22,402円/t

38,217円/t

51,875円/t

平均燃料価格

26,000円/kl
[基準燃料価格]

43,200円/kl

64,500円/kl

84,600円/kl

上記から算出された、中国電力の高圧の燃料調整費は下記の通りです。
2021年7月以降約15円/kWh上昇しています。

  燃料調整単価(中国電力高圧)
2021年7月 -1.24円/kWh
2021年12月 1.01円/kWh
2022年6月 4.02円/kWh
2022年12月 13.71円/kWh

1kWhあたり15円値上がりすると、電気使用量が同じであっても、ひと月に10万kWhの電気を使用する工場の場合、150万円/月 値上げされます。

前述の通り、燃料調整単価は1kWhあたり定額のため、電気使用量が多い製造業などの場合、燃料調整費が電気代に与える影響は非常に大きくなります。

2023年の電気料金はどうなる?

旧一電のほとんどが電気料金の改定を行うことを発表しています。

北海道電力

低圧

低圧自由料金の燃料費調整制度における上限設定を廃止する。(2022年12月より)
その結果、6円/kWhほど燃料調整単価が上昇する見込み

高圧

東北電力

低圧

低圧自由料金の燃料費調整制度における上限設定を廃止する。(2022年12月より)
その結果、5円/kWhほど燃料調整単価が上昇する見込み

高圧

2022年11月以降、高圧および特別高圧の基本料金と電力量料金に一律加算した単価を適用する。
顧客への実質的な影響は高圧以上で16~18%の値上げ率となる。

東京電力

低圧

特定小売供給約款を含む全ての低圧の料金メニューの見直しに向けた検討を行う。

高圧

2023年4月から高圧および特別高圧の電気料金を改定。
現在の市況を基に試算した場合、値上げ幅は15~20%になる見込み。

<見直し内容>
・従来の燃料費調整制度に市場価格の変動を調整するしくみを新たに導入
・標準メニュー単価の見直し
・託送料金の見直し

中部電力

低圧

低圧の一部料金メニューの燃料費調整制度における上限設定を廃止する。(2022年12月より)

高圧

2023年4月から高圧および特別高圧の標準メニューを値上げする。
現在の市況を基に試算した場合、値上げ幅は7.9〜9.8%になる見込み。

北陸電力

低圧・高圧

2023年4月から料金を改定することを決定

関西電力

低圧・高圧

中国電力

低圧・高圧

規制料金を含めた全ての電気料金について、値上げの検討に着手する。

四国電力

低圧・高圧

規制料金の値上げに向けた具体的な検討を開始
低圧自由料金の燃料費調整制度における上限設定を廃止する。(2022年11月より)

上記のように、もともと低圧自由料金の燃料費調整制度における上限設定があった電力会社については、上限が撤廃されています。

さらに、各電力会社の財務状況が悪化しているため、高圧および特別高圧の標準電気料金の値上げも具体的に検討が開始されています。

これらの情報により、2023年4月以降も、電気料金は値上げが続く見通しとなっています。

まだまだ上がる電気代の対策方法とは?

電力会社によって設定される、燃料調整単価や基本料金、従量料金の単価は、消費者側がコントロールできるものではないので、電気料金を抑えるには電気使用量を削減する必要があります。

電力会社から購入する電力を抑えることが、電気代削減のポイントです。
そのためには、自社で自家消費型太陽光発電を導入することが重要です。

以下より、お気軽にお問い合わせください。

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