太陽光発電の部材不足&部材高騰の影響
皆さま、こんにちは!
広島・福山で太陽光発電をするならSAWADAにお任せ!
太陽光発電設備は、主に太陽光パネルとパワーコンディショナー(PCS)と架台で構成されています。
本日は、それぞれの部材がなぜ納期が遅れているのか、なぜ高騰しているのかについてお伝えします。
太陽光パネルの高騰・不足
太陽光パネルが高騰・不足している理由は3つあります。
①ポリシリコンの高騰
そもそも太陽光パネルはシリコン半導体の集積体で、半導体が光に反応して発電する仕組みのため、太陽光パネルにはシリコンが必須となります。
シリコンの生産シェアは8割が中国となっています。
原材料であるポリシリコンの価格は今年に入ってから上昇を続け、5月上旬には259元/トン (5,219円/トン、1中国元=20.15円) まで上昇しています。
引用元:Energy Trend
②欧州の再エネ需要の増加
欧州はロシア・ウクライナ情勢を受け、ロシアからの資源の輸入を制限しています。
そのため代替電源として、欧州では「再エネ」への需要が増加しています。
実際、欧州地域での500W以上のモジュール価格は38円/W~40円/Wまで上昇しています。
再エネの需要の高まりと①の原材料の上昇を受け、ますますモジュールの世界全体の市場価格は高騰しています。
③為替レートの変動
ここ1年の為替レート(円/ドル)は以下の図のように変動しています。
引用元:Google
日本でのモジュール価格上昇の最大の要因は、為替水準が悪化していることです。
パワーコンディショナーの納期遅延は解消
世界的な半導体供給不足で、太陽光発電設備のパワコンが納期遅延となっていました。
これは、2年前の新型コロナウイルスのパンデミックが原因となっていました。
しかし現在は、中国メーカーで生産・供給が安定してきているものもあります。
半導体の不足が原因となり、今問題となっているのはパワコンよりもキュービクルの納期です。
自家消費型太陽光案件を抱えていらっしゃる方は、キュービクルの納期にお気を付けください。
架台の価格低下
架台の原材料となるアルミニウムの国際価格は急落しています。
ロンドン金属取引所での先物も1年ぶりに安値がついている状況です。
需給面でも中国でのアルミ生産が増えているので、価格下落につながっています。
まとめ
太陽光パネルの高騰は、主に為替水準の悪化により、今なお続く問題となっています。
1年前に問題となっていた、パワコンや架台の高騰、不足の問題は徐々に落ち着きを取り戻しておりますが、発電設備設置には十分な工事日程、お早目のご相談をぜひご検討ください!
最後までご覧いただきありがとうございました!